ムキムキマンたちに囲まれて

私は子供のころから体が大きくて、小学校、中学校を通していつも背丈も体重も、女の子のなかでは一番でした。
社会人になったいまも、やっぱり会社の女の子の中では背丈も体重もトップを保ちつづけています。
ダイエットもこれまで何度が試みました。
ヨガ教室に通ったり、体育館でヒップホップダンスをやったり、ダンベル体操までやりましたが、
ウエイトがダウンしているのはそれをやっている間だけで、やめるとたちまちリバウンドするのでした。
だいたい食べるのが何よりすきで、お酒もよく飲む私なので、痩せようなんて気持ちは最初からもたないほうがいいのかもしれません。

とはいえ、私ももうそんなに若くはないので、このあたりで誰か彼氏でもみつけて、
あわよくば結婚にまで漕ぎつければと、最近同僚の女性が次々結婚していくのを見て、さすがに真剣に考えるようになりました。

私としては、いまのありのままの私を認めてくれる男性の出現を願っています。
それにはやっぱり、相手も私同様デカイのがいいと思い、そういう男性が多くいるところはどこかと考えた末に、
町のジムで筋力トレーニングに励む連中のところにでかけて見学させてもらうことにしました。

そこには、いるわ、いるわ、大勢のムキムキマンたちが、トレーニング器具相手に格闘していました。
たまたまそばにいたインストラクターの人が、「やってみませんか」と声をかけてきました。
私の体を見ててっきり、トレーニング希望者と思い込んだ模様です。
ここには何人かの女性の姿も認められ、彼女たちのそのキリリと引き絞られた体は、私の目を嫌でも引きつけました。

その若くておまけにイケメンのインストラクターが器具を一つ一つ丁寧に説明してくれるのに、私はいつしか熱心に耳を傾けていました。

「私これまでいろんなダイエットをやってきたんですけど、ごらんになったらわかると思いますが、さっぱり効果がありませんでした」
「あそこにいる女性たちもみな、最初はそうでしたよ」
「まあ、そうですの」

私の中に希望の光がともったのはそのときでした。
ここには独身男性もたくさんいるようです。
聞けばこのインストラクターも独身だとか…。

筋トレと、婚活の二つ同時にできるのだから、ひとつここで頑張ってみようかなと私は決心しました。

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